歴上最大(マグニチュード9)の「東日本大震災」と施設・なかまたちの現状報告
発信:たましろの郷未曾有なまでの「東日本大震災」は、TVのリアルタイム映像による津波の威容には
戦慄を覚え、震えが止まりませんでした。
さっそく多くの方々から、お見舞いの電話や支援物資をいただくなど、感涙の深謝を申し
上げます。『3月11日(金)14時46分』“そのとき!”を大切な記憶として留めておきたいものです。
☆“そのとき!”なかまたちは・・・
- 《清掃班》
学校の清掃を終えて片付けに入っていたところにグラーッ!ときて校庭に避難。交通機関は全面ストップとのことで、青梅と連絡を取り通所のなかまも一緒に18時ころ、車で施設に戻った。
- 《製菓班》
作業を終えて、電源も切って作業台の清掃をしていた時に大きな揺れ。作業台に掴まったり、立ちすくんだりのなかまもいたが、“前庭に避難せよ”の連絡でみんな飛び出した。
- 《生活班》
金曜日で自宅外泊予定者が何人かいて、作業を早めに終了して2階集会室に集まっていた。揺れとともに食卓の下にもぐりこむなど日頃の避難訓練の成果が見られた。中には椅子に座りこんで硬直し動こうとしなかった“なかま”も数名いた。
- 《本 部》
全員避難を確認し、防寒の面から通勤バスとワゴン車に移動して前庭にて待機とした。
- 硬直化してしまったなかまの誘導課題あり=恐怖か?突然の状況変化に戸惑いか?
- エレベータが使えず車椅子のなかまを背負い避難。夜間は職員2人。スロープ化も
要検討? - 厨房には40~50人分の夕食手配。急きょカレーライスに変更する=自給方式の
メリット。 - 通所、入所帰宅組の家庭に「車で送迎できる場合はお願いする。それ以外は全員施設に泊らせる」と連絡を入れる。道路渋滞情報もあり、職員、家族も併せ総勢40人が宿泊した。
☆“疑似避難生活”は災害地なみ・・・?
- 《12日(土)》
電車は一部遅れは出ていても通常運行で、午後から法人「移行検討委員会」を開催。
- 16時前に「原発炉爆発!」の衝撃的報道。18時過ぎ「停電になる可能性もあり」
の情報あり。
19時過ぎに東電に問い合わせても「現在は節電依頼中」。しかし停電の可能性は
否定せず不安。
- 16時前に「原発炉爆発!」の衝撃的報道。18時過ぎ「停電になる可能性もあり」
- 《13日(日)》
大地震3日目は、原子炉爆破の話題から始まった。
- 無計画な「計画停電」報道にあわてるも、「本日は実施せず」の無責任な方針に
右往左往。
- 無計画な「計画停電」報道にあわてるも、「本日は実施せず」の無責任な方針に
- 《14日以降》
月曜日はなんの前触れもなく突然の停電報道、電車全面ストップ、施設は陸の孤島化?
- 前日昼過ぎから1日メール300本以上が飛び交い、7:00過ぎ「施設一週間閉鎖」
を決定。 - 入所者=外泊組は車で帰舎したが3人は足がなく自宅待機。通所者=全員自宅
待機指示。 - 16日車のガス切れ。通所者集まらず、学校・市役所・地域センター清掃は全て
キャンセル。 - 後援会会議、バスツアー、家族会、新事業説明会等、次々と中止や延期の連絡
が入る。 - 利用者たちは人生初体験の停電、入浴中止、作業中止でストレス満杯。
自・他傷等多数発生。 - “なかまは大丈夫でしたか?”の問い合せ多数、菓子や食料の差し入れあり。
ただただ感涙。 - 一週間経過、やっと東北三県の作業所仲間と連絡が取れ、頑張る仲間にクッキー
差し入れ。 - 施設食料は、幸いに取引商店が“たましろ最優先!”の協力体制をしいてくれ、
これも深謝! - 停電騒ぎがこのまま続くと作業工費収入が大幅に減少し、新年度工賃にも
影響がでそう? - エアコン、ボイラーなどに地震故障がでて、完全復帰にどれ位の経費がかかるか
不安も? - 職員は自らの子ども、病人家族、本人の病気を押して、連日一人の欠席もなく
輪番勤務。
- 前日昼過ぎから1日メール300本以上が飛び交い、7:00過ぎ「施設一週間閉鎖」
- 《24日》
- 25日、東電から「今後“たましろ”周辺は計画停電対象外地域」の嬉しい通知あり。
理由を問うも「国の指導による重要施設・・・」云々で明確な回答なし。
米軍基地周辺に停電なし!のうわさが飛び交わっていたが、施設の裏山に米軍横田基地の航空枠関連施設があるとかで、これも米国への思いやり予算なら、国民に忍耐生活を強いているのに・・・と複雑な思い。利用者の身体安全・心のケアを最優先に、職員一同この非常時を乗り切る覚悟です。ご理解ご支援を、よろしくお願い致します。
- 25日、東電から「今後“たましろ”周辺は計画停電対象外地域」の嬉しい通知あり。