お知らせ 令和7年2月栄養士からのひとこと

令和7年2月【栄養士からのひとこと】

【コメント】
体を温める食材として知られる生姜ですが、その食べ方によって期待される効果に違いがあります。
市販の生姜チューブは添加物配合のものも多く、加工してから時間が経っているため効果はあまり期待できません。
生姜の風味づけに便利ですが、効果を得たい場合は生の生姜を調理する方が良いでしょう。

2月16日(日)の昼食では生の生姜を使用し、
「帆立入り生姜の炊き込み御飯」を提供致します。

◆主な栄養素
生の生姜に多い辛み成分の「ジンゲロール」は、白血球を増やして免疫機能を活性化させたり、強い殺菌作用があります。
寿司についてくるガリは、生の魚と殺菌用のある生姜を一緒に食べることで、食中毒予防に役立つといわれています。
「ジンゲロール」は末端の血管を拡張させ血行を促進して冷えを改善します。
一方、即効性はありますが持続時間が短く、発汗を促して結果的に体の深部を冷やす作用もあります。
基礎体温が低い人が体を温めるために生の生姜を食べると、逆効果になることもあり注意が必要です。

「ジンゲロール」は加熱や乾燥によって「ショウガオール」に変化します。
「ショウガオール」は胃腸などを刺激し新陳代謝を高めて体の熱を作り出すことで体を深部から温めます。
暖かさがじっくりと体中に広がり、比較的長時間持続します。
寒気を感じるときには生姜湯、気温の低い冬の朝には生姜入り味噌汁など、加熱する料理に取り入れるとつらい冷えの解消に役立ちます。
「ショウガオール」は冷めると減ってしまいますので、温かいうちに摂りましょう。

先頭へ戻る